犬・猫・フェレット・ウサギ・チンチラの尿閉(排尿困難)【大阪府堺市の動物病院】
いろんな動物でおしっこがでなくなる状態に陥ることがありますが、この状態を尿路閉塞、すなわち尿閉と言います。
まず、基本的な知識として哺乳類は男性の方が女性よりも尿道(おしっこの通り道)が細く長いということを知っておく必要があります。尿道が細く長いということはそこにものがつまって尿閉がおきやすいということです。
尿閉のおこる頻度は♂>♀
このことはしっかり理解しておく必要があります。
結石や栓子(炎症産物など)がつまってしまったり、尿道を前立腺や腫瘍が圧迫して狭くなってしまったりすることで尿閉がおこります。
完全に結石などが詰まってしまうと(完全閉塞)、24時間以内であれば症状は排尿異常行動くらいしかわからないことが多いのですが、完全閉塞のまま24時間以上経過すると排尿異常行動以外に食欲不振、嘔吐、低体温などがみられるようになります。
時間がたてばたつほど腎臓や尿道に障害を与えて治療への反応が悪くなります。
完全閉塞から48時間以上経過すれば死亡することも多いです。命は助かっても後遺症として腎障害が残ります。
おしっこが出ない、またはおしっこの量が少ない、血尿、頻尿(おしっこの回数が多い)、いつもと違うところでおしっこをする
などの症状が見られたらなるべく早く動物病院で診てもらいましょう。
キキ動物病院
大阪府堺市中区深井北町117-3
072-276-3555