ウサギ の 血尿 と プラセンタ 療法【大阪府堺市の動物病院】



こんにちは。うさぎの病院、キキ動物病院です。

今回はウサギの血尿に対する対処法についてです。

うさぎに血尿が見られた場合には、なるべく早く対処することが肝心です。

うさぎの病的な血尿は、わかりやすい場合から見落としやすい場合まで、
外見は様々な程度があります。尿に薄く赤色がつく程度から多量の鮮血まで血尿の程度はさまざまということです。

いくつかの写真を掲載しているので、参考にしてください。

子宮疾患による血尿 (3)-thumb-400x300-301.jpg

(腹圧がかかる際に出血を起こしやすい)

子宮疾患による血尿-thumb-400x300-297.jpg

(一度に大量に出血すると、出血性ショックを引き起こす)

子宮疾患による血尿 (2)-thumb-400x300-299.jpg
(尿に血液が混じる程度の出血では、気づかない場合がある)

ウサギ の 血尿 の進行について

うさぎの血尿はゆっくりと進行することがあります。

その結果、元気に見えるけれども、検査してみると貧血がすごく進行していて、ギリギリの状態ということもあり、外見からは状態が悪いかどうかがわかりません。

実際に元気で食欲があったとしても、血尿の原因が子宮にある場合は重度の貧血があることが多いです。

また、検査してみて貧血ではないことがわかったとしても、治療を開始しない限り安心できません。

たとえ貧血や血尿がなくても、1週間後に検査してみると、急に多量に出血して貧血が一気に進み状態が悪くなることがあります。

(その場合は出血をとめるための手術もできなくなる場合があります。貧血が進行して手術自体が危険と判断されるからです)

子宮内膜瘤・子宮腺癌の大網転移、正常な卵巣子宮-thumb-600x450-126.jpg

(左側が血液でパンパンになった子宮。右側が正常な子宮。一度に大量に出血すると、多出血性ショックを引き起こす。)

血尿症例の子宮 (2)-thumb-400x300-303.jpg

(うさぎの血尿症例で摘出した子宮。こちらも子宮が血液で拡張していることがわかる。)

さらに、血尿の原因が子宮疾患であった場合、血尿の対処が遅くなると子宮疾患が進行して状態が悪化することも多いです。

(血尿の原因が子宮疾患であることも多いです)

血尿を放置した症例で、半年後に再検査したときには子宮疾患(おそらく子宮腺癌)からの全身転移が発覚し、手術もできる状態ではなく、有効な治療法もなく2週間後に亡くなったという症例もあります。

ウサギの子宮疾患にプラセンタ療法

ウサギの子宮疾患の原因は、はっきりと解明できているわけではないですが、性ホルモンが影響している可能性が高いとされています。

人の医療現場で更年期障害の治療に使われるプラセンタ療法は、大きな効果を発揮していることが知られています。

同じく、ウサギの子宮疾患でも、プラセンタ療法は食欲の改善や、動きの改善などの全身状態の改善に効果が高いと感じています。

ただ、人の場合と同様、経口プラセンタサプリメントは効果が低い、ものによっては効果がないように感じます。

(これは医療関係者だけの注意点となるのですが、血管内投与は副作用が大きくなる点に注意が必要です。

プラセンタは数十年の長期間使用でも副作用がほとんど確認されないことが大きな特徴の一つですが、扱い方を間違えると有効作用が最大限に発揮できないどころか、逆に有害作用を発揮してしまうことがあります。)

ウサギ の 血尿 における プラセンタ 療法の注意点

ウサギの血尿におけるプラセンタ療法の注意点として、以下のことに注意してください。

プラセンタ療法は、子宮疾患での出血を止める効果は大きくないので、血尿や貧血の程度が大きい場合は、手術と合わせた治療が重要ということです。

(プラセンタ療法単独でも貧血を治療する効果はあるのですが、重度の子宮疾患の場合、プラセンタ療法単独では改善のスピードより、悪化のスピードの方が早くて間に合わない場合が多いです。)

実際に、子宮疾患の術後にプラセンタ療法を併用している場合は、術後の3か月以内の死亡率が低下している実感があります。

ウサギの血尿を少しでも疑えば、治療ができない段階がくる前に、できるだけ早めに動物病院で診察してもらってください。

時間は戻りません。

もっと早く分かってあげていたらという、つらい想いをする飼い主さんが、少しでも減ってくれればいいなと思います。

キキ動物病院

072-276-3555

大阪府堺市中区深井北町117-3

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