獣医師 の 年収 とやりがいのバランス【大阪府堺市の動物病院】

獣医師 の年収とやりがいのバランス【大阪府堺市の動物病院】

獣医師 （動物病院院長）が話す、年収とやりがいとのバランス

こんにちは。大阪府堺市のキキ動物病院です。今回は獣医師の年収とやりがいのバランスというテーマです。

獣医師は、年収とやりがいのバランスをとるのが難しい仕事の一つです。このことに関係して私の学生時代の経験をお話しします。

獣医学生の時に、先輩から聞いたある一言

私は獣医学生一年生の頃、すごく悲しかったことを経験しました。それは先輩のある一言です。

「一回生は目を見たら分かるね。目が生きてるから。」

その言葉の本当の意味は、私が上級生になるまでは分かりませんでしたが、いい意味で言っているセリフではなかったことは分かりました。

自分が３回生になってきた頃、なんとなく漂い始めた同級生の空気の変化に違和感を感じてはいました。ですが、その正体がなんなのか、分かりませんでした。

獣医学生１年生(１回生)の「目」は「輝いていた」

そんなとき、一回生たちと遊ぶ機会があったのですが、そのときに、なぜか先ほどの言葉が頭に浮かびました。なんでこんなときに、こんなことを思い出すんだろうと思って、一年生の目を見ました。

その瞬間、全て分かりました。と同時に業界が変わらなくてはいけないと思いました。

そのとき見た一年生の目は希望で輝いていたのです。そう、私たち上回生の目は曇っていたのです。

獣医師 の医者と違う現実…

なぜ一回生（新入生）の目は輝いていて、上回生の目は曇っているのか。

私が瞬間的に思ったことは、”皆、何者かになろうとしている。（何者かと比較している）”ということでした。（特に医者と比べている人が多い。）

獣医大学になぜ入ったのか。それは多くの学生が動物の命を救いたい
という想いだったからのはず。その想いは純度が高く、決して地位や名誉や財や力を求めてということはなかったはず。

だけど、医者とは全く違う獣医の現実に触れるようになると、希望を見出せなくなっていく。

医者と同じように大学受験をして、医者と同じように６年間大学に拘束され、医者と同じように国家試験の勉強をして、そして就職。

獣医は小動物臨床に進んでも、大動物臨床に進んでも、製薬会社などの企業に就職しても、大学に研究者として残っても、どの道を進んだとしても、年収１０００万いくことは珍しい。

小動物臨床は一般的に給料がいいと思われているが、実はそうでもない。朝８時～夜１０時（時には夜中２時まで休みなしで）勤務でも初任給は20万というのはよくある話。（具体的にはいえませんが、私も同じような状況でした）

それでも勤務１０年で給料が上がるのなら、まだいい。残念ながら、勤務１０年でも、開業しても周囲が思っているような給料ではないことがほとんど。

その現実を見たときに、獣医学生は希望を失うのだ。そして、目が曇るのだ。瞬間的にそう思った。

あの時以来、年収とやりがいのバランスがとれた職場を創るのが夢になった

それってすごく悲しいこと。そして、すごく社会に腹が立った。

（私はお金のことは、真面目に生きていれば困ることはないという確信がなぜか昔からあるので、獣医大学に入ったときも収入が少なくハードな仕事ってことは覚悟の上でした）

純粋な想いが踏みにじられる社会ってなに？そんなもの壊してしまえ。
力があるものが力のないものを支配する。言い換えれば、支配するために力を求める。そんな社会、消えてしまえばいい。
（実際にはそんなことしませんが、それくらい腹が立ちました）

あの時以来、私は給料（年収）と働き甲斐のバランスがとれた職場を創るのが夢となりました。同じ悲しみを後輩に経験させてはならない。未来の可能性を、大事に育てていかなければ。

その先に動物の命だけでなく、人（飼い主）の命まで救う人間が現れるはず。獣医（小動物臨床医）は動物の命だけを診ているのではない。その先に、人の命を診ているのだという真のプライドを持った人が育つことを夢見て。

キキ動物病院では獣医師を募集しています

キキ動物病院では、こんな私の想いに共感してくれる仲間を募集しています。

あなたが少しでも共感してくれるなら、私とお話してみませんか。

キキ動物病院
072‐276 – 3555 (木曜日以外の10：00～20：00）
大阪府堺市中区深井北町117-3