小鳥 の病院 出血(救急)の対処【大阪府堺市の動物病院】
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小鳥 の出血の対処法、すぐ病院へ!その前に
小鳥の病院、大阪府 堺市 の キキ動物病院 です。
今回は小鳥 の出血の対処法についてです。
小鳥 さんは他の動物と違って救急治療において、一旦心肺が停止したあとに心肺蘇生が成功することは、普段小鳥を診察している僕らのような 獣医師 であっても、残念ながらありません。
小鳥 さんが心肺停止すれば、即死亡が確定してしまうのです。
(余談ですが、普段小鳥さんを診察している僕らのような 獣医師 は、このようなとてつもないプレッシャーの中で診察をしています。)
ですが、出血は対処可能な場合も多いです。
お家でよく起きる出血2つを解説
意外かもしれませんが、小鳥さんは少しでも出血すれば緊急状態と思ってください。
鳥 の血液量は体重の10%ほどと言われています。その10%、つまり体重の1%が安全出血量と想定されています。
33gのセキセイインコなら、安全出血量は約0.33mlです。一滴が約0.05mlなので、7滴出血すると危険領域に突入するということです。1秒で1滴出血するなら7秒で死亡する可能性があるということです。
小鳥さんにおいて、出血がいかに緊急事態で、いかに止血が重要かということがわかります。
小鳥さんに出血が起こる場面は、実は少なくないのです。採血、手術、外科的処置、打撲時の内臓出血、筆羽出血、爪出血、胃出血、口腔内出血、鼻出血などです。
これらを全部取り上げるのは不可能なので、今回はお家でよく起きる出血を2つとりあげます。
小鳥 の出血ケース①:筆羽(ひつう)からの出血
筆羽とは新しく生えてきた鞘(さや)に包まれた羽のことです。つまり、生えてきて間もない若い新生羽のことです。
鳥の羽の成長スピードはものすごく早いのですが、そのスピードで成長できるのは、血液から材料(栄養)を大量に供給されているからです。
この血液を筆羽に送っている太い血管が筆羽の中心に走っています。
筆羽が途中で折れてしまうと、この血管も破れて出血してしまいます。
この出血は大量の出血となることも多く、出血のスピードも速いので、止血はまさに時間との闘いとなります。
筆羽は見つけにくいときもあるのですが、もし出血している筆羽を見つけることができたなら、思い切って根元から引っ張って抜いてください。
根元から出血している筆羽を抜くことができたなら、通常出血はすぐに止まります。
止血しても油断せずに、小鳥の診察に精通している 動物病院 につれていってあげてください。
筆羽を抜くときも、難しければ無理はしないでください。小鳥さんが興奮して、血流がよくなって出血が多くなってしまうことがあります。
そんなときは、急いで小鳥さんの救急事態に慣れている 動物病院 に連れて行ってあげてください。
小鳥 の出血ケース②:爪切り失敗
小鳥 さんの爪を深く切りすぎると、出血してしまいます。
このとき、止血するのにはクイックストップという商品があると便利です。クイックストップは犬猫のドッグフードやグッズがおいている販売店なら、大抵おいています。
クイックストップは黄色い粉ですが、この粉を飼い主さんの人差し指に乗せて出血している爪の断面に塗り込んでください。
このときの注意点として表面的に撫でるように乗せるのではなくて、塗り込むようにすることです。塗り込まないと止血効果は弱く、再出血することがよくあります。
クイックストップで止血ができたら、そのあとは小鳥の診察に精通している動物病院に連れて行ってあげてください。
まとめ:小鳥の出血は緊急状態!
今回は小鳥さんの日常的に出会う出血という緊急事態に対する対処について、まとめてみました。
ちょっとしたことで健康状態が大きく左右されてしまうのが小鳥さんです。
今回のような内容の知識も知っているかどうかで小鳥さんの健康寿命が変わってしまうことがあります。
今回の内容をぜひ活用して、小鳥ライフを長く幸せに続けてください。
キキ動物病院
072‐276‐3555
大阪府堺市中区深井北町117‐3