動物の熱中症 (ウサギ、犬など)下痢、ふらつく、ぐったりなど【大阪府堺市の動物病院】
動物の熱中症分類について、動物病院が解説
こんにちは、大阪堺市・統合医療と最新治療のキキ動物病院です。
今年も猛暑がやってきそうですが、熱中症について、人の分類に沿って整理しましょう。
熱中症:ヒトの場合
人の場合、熱中症は症状の程度によって3段階に分類されています。
Ⅰ度(軽症):
足のふくらはぎが痙攣する(こむら返り)、立ちくらみ
Ⅱ度(中等症):
強い疲労感、めまい、頭痛、吐き気、嘔吐、下痢、体温の軽度上昇
Ⅲ度(重症):
38度以上の高熱、突然意識を失う(意識喪失)、意味のわからないことを話し始める(せんもう状態)、急なふらつき(小脳症状)、けいれん
Ⅲ度の熱中症では、脳機能障害だけでなく内臓系(肝臓・腎臓など)の臓器障害や血液凝固系の障害が起きていることが多く、死亡率も高いとされています。
このため、Ⅲ度に進行する前に(Ⅰ度やⅡ度の間に)早期発見・早期治療が重要になります。
動物の熱中症 分類表
この分類を動物に当てはめてみると、わかりやすい症状としては
Ⅰ度:
いつもは動き回るがじっとしている。お座りしたり動いている時にふらつくことがある。
Ⅱ度:
横になっている時間が長い。下痢、吐き気。
Ⅲ度:
40度以上の高熱、突然意識を失う(意識喪失)、意味なくほえる(せんもう状態)、急なふらつき(小脳症状)、けいれん
Ⅲ度の熱中症では脳機能障害だけでなく、内臓系(肝臓・腎臓など)の臓器障害や血液凝固系の障害が起きていることが多く、死亡率も高いのは動物でも同様。
ここで注意が必要なのはⅠ度、Ⅱ度では熱を測るだけでは熱中症かどうかわからないということです。
クーラーの付いていない部屋でウサギや犬が暑くてぐったりしている、下痢をしているというのであれば、それはⅡ度の熱中症をおこしている可能性が高いということです。
夏にペットが暑いからぐったりしているのだろうと当たり前に考えずに、Ⅲ度に進行して手遅れになる前に動物病院で相談しましょう。
キキ動物病院
大阪府堺市中区深井北町117-3
072-276-3555