カメの冬眠失敗【大阪府堺市の動物病院】
カメは冬眠する種類も多いですが、飼育環境によっては冬眠をあえてさせない方がいい結果になることがあります。
この写真のカメは孵化後1年は経過している割には小さい。
この症例は去年孵化した幼いカメを飼育していたが、冬眠させた(つもりだった)。
最近目があまり見えておらず、左前肢の動きが悪い。
さらにたまに吐いて呼吸もしんどそうにしているとのこと。
検査してみると大きな膀胱結石を持っていることが分かりました。
・ビタミンB1欠乏→左前肢跛行
・ビタミンA欠乏→視野狭窄
・膀胱結石→瀕呼吸、嘔吐
という関連が疑われる。
栄養素欠乏に関しては冬眠失敗で飢餓状態が続いた結果と思われます。
膀胱結石に関しては冬眠失敗の間、長期の水分不足が大きな原因だと思われます。
このように冬眠は失敗するとリスクが非常に高く、一気に衰弱します。
特に子ガメを冬眠させる時は注意が必要です。
キキ動物病院
大阪府堺市中区深井北町117-3
072-276-3555