カメ のビタミンA欠乏症(ハーダー氏腺炎、眼が腫れてる、眼が開かない、食欲がない)【大阪府堺市の動物病院】
カメの病院がビタミンA欠乏症について解説
こんにちは。大阪府堺市の亀の病院、キキ動物病院です。
カメは食事から摂取するビタミンが欠乏することによって、健康を害することがあります。欠乏しやすい栄養素にビタミンA、D、B1(チアミン)があるのですが、今回はビタミンA欠乏症(ハーダー氏腺炎)についてです。
カメ の眼瞼の腫脹は、多くの栄養素が欠乏の可能性が高い
カメがビタミンAを欠乏すると眼瞼の腫脹、上皮の角化、粘膜下腺の扁平化生などが認められるようになります。症状としては眼瞼の腫脹が一番わかりやすく、ハーダー氏腺炎として有名な症状です。
ただし、気をつけなくてはいけないのが、眼瞼が腫脹していても、実際はビタミンAだけでなく多くの栄養素が欠乏している可能性が高いということです。
また、眼瞼の腫脹は単純なビタミンA欠乏によるものだけではなく、(他の病気による)全身状態の悪化に伴うものや(細菌感染による)眼瞼炎によるものなど、他の原因から起こることもあるので、眼瞼の腫脹だけで診断してしまわずに動物病院で相談したほうがいいでしょう。
写真はビタミンA欠乏症で眼瞼が腫脹している様子
写真はビタミンA欠乏症と併発した(続発した)甲羅の感染症の様子
カメ のまぶたの腫れは、早めに亀の治療に精通した動物病院へ
ビタミンA欠乏症を無治療で放置しておくと中耳炎や全身の感染症、食欲廃絶、成長不良、全身の浮腫(むくみ)など、さまざまな症状がみられるようになります。
まぶたが腫れてる(眼が開かない)と言った症状が見られれば、あまり様子を見すぎることなく、早めに動物病院に相談したほうがよいでしょう。
キキ動物病院
大阪府堺市中区深井北町117-3
072-276-3555