獣医師 の働く場所と求人【大阪府堺市の動物病院】
こんにちは。大阪府堺市のキキ動物病院です。
今回は就職・転職時に職場を選ぶときのポイントとなることについてです。
スタンフォード大学ビジネススクール教授のボブ・サットンは、仕事を選ぶ時のアドバイスとしてこのようなことを言っています。
『仕事を選ぶときには、一緒に働くことになる人々をよく見ることです。
というのは、あなたが彼らのようになる可能性が高いからで、その逆はないのです。あなたが彼らを変えることはできないのです。』
不正やごまかしの横行する劣悪な職場環境はあなたを悪い人間にし、不幸にします。
このことに関して、オランダの社会学者のルート・フェーンホーヴェンの、幸福度の調査を見てみましょう。
フェーンホーヴェンは”幸福学研究のゴッドファーザー”として知られており、「世界幸福データベース」を構築しています。
フェーンホーヴェンが幸福度の見地からすべての国を精査したところ、最も幸せから遠い国となったのはモルドバでした。
モルドバ人は互いをまったく信用していないのです。モルドバ人の生活のほぼすべての面で信頼が欠如しています。
作家のエリック・ワイナーによると、あまりに多くの学生が教師に賄賂を渡して試験に合格するので、モルドバ人は35歳以下の医者にはかかろうとしないといいます。
医師免許もお金で買っている人が多いと思われているようです。
ワイナーはモルドバ人の意識を一言でこう表しました。
「私の知ったことではない」
この国ではだれも他人の利益になるようなことをしようとしないのです。
信頼感、協調心の欠如は、モルドバを利己主義最優先の国に変えてしまっています。
この調査では、職員が利己主義なために、業績を落とした会社が続出していることを明らかにしています。
人々の品行不正は感染性です。仕事のチームに悪いスタッフがたった一人いるだけで、チーム全体の業績が30~40%低下するといいます。
働く獣医師の職場環境が悪ければ、そこで働く獣医師も悪くなります。
逆に職場の環境が良ければ、そこで働く獣医師にも良い影響があります。
スタンフォード大学心理学教授のルイス・ターマンが、1000人の被験者を幼少期から死亡まで追跡調査した「ターマン調査」でも、私たちがどのような人間になるかは、周りの人々によって決定されるという結論に至っています。
「ターマン調査」では、周囲の人が利他的に振る舞うのを見ると、人はいっそう利他的に行動するようになるとしています。
ちなみに、「ターマン調査」では、親切な人は長生きするという結果が得られています。
一見他人から助けられる人の方が、他人を助ける人よりも寿命を延ばせると思うのですが、「ターマン調査」では逆に他人に与える人の方が、長生きすることが明らかになっています。
一緒に働くことになる人の中でも特に上司は重要です。
上司がどのような人かということは、どの会社に勤めるかということよりも、はるかにあなたの成功や幸不幸を左右することが、いろんなデータから示されています。
次回の就職時には、できれば誰があなたの直属の上司になるのかを確認することをおすすめします。
キキ動物病院では求人募集に関して、院長だけでなく、どのようなスタッフとチームを組むことになるのかを事前に確認してもらっています。
獣医師はハードな割に報われないことも多いと思います。
仕事で怒られたりしてちょっと疲れたな、というときは気楽に私にご相談ください。大したアドバイスはできなくても、お話を伺うことくらいはできます。
キキ動物病院に就職するというのではなくても、電話相談は大丈夫ですので、ご安心くださいね。
(ただ、その場合でも電話対応の関係上、就職のことで、相談に乗ってほしい獣医(学生)ですとおっしゃってくださるとスムーズです。)
キキ動物病院
072‐276‐3555(木曜以外の10:00~20:00)
大阪府堺市中区深井北町117‐3