小鳥 が 卵詰まり(卵塞)をおこす理由とは?【大阪府 堺市 の 動物病院】
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小鳥の病院が、卵詰まりについて解説
こんにちは。大阪堺市の小鳥の病院、キキ動物病院 です。
今回は小鳥が卵を詰まらせてしまう理由についてです。
卵詰まり は卵秘、卵停滞、難産とも言います。
卵づまり は卵がお腹から一定時間以上産出されない状態のことを言います。
ほとんどの小鳥は、排卵後24時間以内に産卵が行われます。
つまり、小鳥 のお腹に卵が触れるようになってから24時間以上経過すれば、その時点で卵が詰まっている可能性が高いということです。
小鳥 の卵詰まりの症状
症状としては
・床でうずくまる
・沈うつ
・膨羽(ぼうう)
・食欲不振
・呼吸促拍(こきゅうそくはく。息が荒い)
・イキミによる声もれ
・ショック状態
などがみられます。
小鳥の卵詰まりのときに、特に注意が必要なこととして、卵がつまっていても、元気なことも多いことです。
卵詰まり の小鳥さんは、無症状であっても対処をしなければ突然ショック状態となり、亡くなってしまうことがあります。
小鳥さん の 卵詰まり は、無症状のうちにいつのまにか体の中が大変な状態となって、取り返しのつかない状態となっていることも多いです。
たとえば、過剰産卵している小鳥さんが、形のいびつな異常卵を産卵後にお腹が膨れ始めた場合は、卵管蓄卵材症(らんかんちくらんざいしょう)となっている可能性があります。
小鳥さんの 卵詰まり を疑えば、できるだけ早く、小鳥の病気について詳しい動物病院に連れて行ってあげてください。
小鳥 の卵詰まりの原因
いろいろな原因で小鳥の卵詰まりは発生しますが、家で飼われている鳥さんの 卵詰まり の原因でよくみられるのは以下の4つです。
①低Ca血症(Ca=カルシウム)による子宮収縮不全
②卵形成異常
③環境ストレスによる産卵機構の急停止
④何らかの原因による卵管口の閉鎖
小鳥は卵の殻をつくるときに、大量のカルシウムを消費します。
このときに小鳥さんにカルシウムが足りないと、卵の殻が正常につくられず、殻の表面がざらざらになったり、表面がふにゃふにゃになったりします。
こういった卵の殻は産卵時に問題を引き起こし、難産となってしまいます。
また、小鳥さんが卵を体外にだす(産出)するためにもカルシウムは必要なので、カルシウムが足りないと、やはり産卵することができずに難産となってしまいます。
さらに、小鳥さんが発情中で卵を体内でつくっているときにストレスがかかりすぎると、正常な産卵するための体の機能がストップしてしまい、やはり卵が詰まってしまいます。
卵管口というのは卵がお尻からでるときの出口のことですが、ホルモン失調で卵管口が開かずに難産になってしまう場合もあります。
どんな小鳥が 卵詰まり を起こしやすい?
それでは、どういう小鳥が 卵詰まり をおこしやすいのでしょうか。
通常、小鳥さんが初産の場合と過産卵(卵産みすぎ)の場合に 卵詰まり をおこしやすいです。
小鳥さんの環境でいうと、食餌にビタミンやカルシウム剤が添加されておらず、日光浴が十分でない状況で 卵詰まり がおこりやすくなります。
日光浴が不足しやすい冬にも小鳥さんの 卵詰まり が起こりやすくなります。
そもそも、小鳥 は多産の傾向があります。
飼育される セキセイインコ などの小鳥は、もともと砂漠などの厳しい環境下で生息しており、環境ストレスが和らぐと産卵します。
このため、飼育下では過産卵になりがちです。
セキセイインコ のほか、文鳥、ラブバード、オカメインコ など、一般的に飼われている小鳥は過剰産卵となりやすいです。
小鳥 の卵詰まりの予防について
以上の解説の中で、卵詰まりの予防に特に重要なこととして、カルシウム剤添加があります。
カルシウム剤をご飯に添加していれば、小鳥さんの 卵詰まり を100%防げるわけではありませんが、逆にご飯にカルシウム剤を添加していない場合は、かなり高い確率で 卵詰まり などの産卵にかかわる病気になります。
ちょっとしたことですが、結果がかなりかわることがあるので、意識してみてください。
キキ動物病院
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大阪府堺市中区深井北町117‐3