フェレット の嘔吐、毛玉や誤飲による腸閉塞について

フェレット 写真

 

フェレット の異物摂取は【緊急度高】

こんにちは。大阪府堺市のエキゾチックアニマル専門治療、キキ動物病院です。

フェレットは遊ぶのが大好きです。特に毛布などにくるまっているうちに、興奮して毛布などをカミカミしたり、おもちゃなどをカミカミすることもよくみかけると思います。そういう好奇心旺盛なフェレットは犬や猫にくらべて、異物を飲み込んで詰まってしまうという事故が多いです。

医療現場では日常的にフェレットの異物摂取に出会いますが、私たちのようなフェレットをよく診察している獣医師の感覚でいえば、フェレットの異物摂取は緊急度が高いです。

今回は、なぜフェレットの異物摂取は緊急度が高いのかについて、腸閉塞と関連して解説していきます。

 

 

異物が胃の中にあると、摘出手術の救命率は高め

フェレット、特に若齢のフェレットは誤飲が多く、グルーミングによる毛玉(毛球が一般的表記)のこともあり、腸閉塞がおこることが多いです。

フェレットの腸閉塞の症状は、閉塞の程度によって変化します。

胃の中に異物があれば(胃内異物)、胃の出口(幽門部)を塞がないかぎり、
元気、食欲はあります。ですが、胃の中で異物が移動して幽門部に移動したときだけ、一時的に嘔吐や食欲不振が現れます。

この段階で手術して摘出できれば、救命率はかなり高いです。私たちとしては当然、この段階での手術を目指します。

 

異物がそれより進むと救命率が低下へ…

ですが、胃の中にある異物が幽門部に移動し、幽門を塞いでしまったり、そのまま胃から出て、小腸で詰まってしまうと、完全に詰まっていても不完全であっても重度の症状がでます。(機械的イレウス)

症状としては食欲廃絶、沈うつ、腹部痛、流涎、歯ぎしり、吐出、嘔吐、下痢、時にメレナ(黒い絵の具のような血便)がみられます。

この段階で手術すれば、実は意外と救命率が低いのです。機械的イレウスに移行してから、どれだけ時間が経過したかということが救命率に大きく影響します。

これは個体差が大きいので、一概には言えないのですが、完全閉塞から24時間以上経過していると、手術の成功率が大きく下がる印象です。(24時間経過していても手術が成功する例も多いです)

 

誤飲を防ぐために、ケージ内でお留守番を

フェレットが誤飲するときは、多くが飼い主さんがいない時間です。特にフェレットがお留守番するときに、部屋に放し飼いにしている状況で、誤飲は非常によく発生します。

この場合、フェレットが誤飲しているかどうか、飼い主さんも気づいていないことが多く、フェレットの症状が悪化して初めて気づく傾向があります。そうして、手術まで時間がかかり、手術のリスクが上がってしまうということはよくあります。

フェレットにお留守番してもらうときは、かわいそうでもケージでお留守番してもらうことで多くの事故は防げます。ケージでお留守番してつらかった分、帰ったらいっぱい遊んであげてください。

 

ブラッシング、シャンプー、ケージの掃除で腸閉塞の予防

毛玉(毛球)による腸閉塞の予防には、毛玉取り用のサプリメントやフードではあまり効果はないです。

定期的なブラッシング、シャンプー、ケージの掃除が毛玉(毛球)発生の予防に効果が大きいです。めんどうでも、ブラッシング、シャンプー、ケージの掃除をしっかりとすると、明らかに毛玉(毛球)の発生率が下がります。意識してみてくださいね。

 

 

フェレット の嘔吐を見たら、早めに受診を

今回は、フェレットによくみられる腸閉塞について、解説しました。

フェレットが腸閉塞を起こす状況で怖いのが、異物を飲み込んでいるのに飼い主さんが気づくのが遅れたときです。

そのときは、嘔吐が一つのサインになると思います。嘔吐しているからといって腸閉塞とは限りませんが、少なくとも動物病院に連れて行くサインになります。動物病院につれていってあげるのが一日かわるだけでも、結果が大きく変わることも多いのが腸閉塞・誤飲です。

フェレットがたとえ元気でも、嘔吐してるところをみれば、油断せずに早めに動物病院に連れて行ってあげてください。


キキ動物病院
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大阪府堺市中区深井北町117‐3