犬 のアトピーなどの 皮膚病 には漢方の併用が効果が高い
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犬 のアトピー性皮膚炎が増加中
こんにちは。大阪府堺市の動物病院、キキ動物病院です。
近年ワンちゃんは、アトピー性皮膚炎などの皮膚病にかかることが多くなっています。特にアトピー性皮膚炎は、標準治療では対応できない難治性の症例が増えてきています。散歩中でも、皮膚病のワンちゃんと出会うことも多いのではないでしょうか。
犬の 皮膚病 を西洋医学と東洋医学の併用の観点から説明
今回は犬の皮膚病を東洋医学的に解説します。さらに、漢方などを併用した治療の効果についても触れてみたいと思います。
皮膚病は西洋医学では内科の扱いですが、東洋医学では皮膚病は外科に分類されます。そのために東洋医学の教科書では、皮膚病は中医外科学という本の中に含まれています。
皮膚病の東洋医学での原因について
東洋医学では痒み、しびれ、疼痛(とうつう。痛み)の3つの症状は同じ原因だとされています。この原因の強さが弱い方から痒い、しびれ、疼痛となっていて、疼痛が病状としては一番重度とみます。
この原因ですが、東洋医学の教科書『黄帝内経(こうていだいけい)』では
① 不通則痛
② 不栄則痛
の2つに分けられています。
① 不通則痛
邪が気血の流れを阻害して痛む状態。実証。急性期では実証が多いとされています。
② 不栄則痛
気血が不足することによって気血による滋養が届かなくなる状態。虚症。慢性期では虚実が混在することが多いとされています。
すなわち、急性期・初期には、邪気をとりのぞいたり気血の流れを整えることが重要。慢性期には、気血の流れを整えたり邪気をとりのぞくだけでなく、さらに気血を補うことも考えることが重要になるということです。
犬の 皮膚病 に漢方などは非常に有効
この邪気をとりのぞいたり、気血の流れを整えるのに、漢方薬などは非常に有効です。
逆に、標準医療だけでは、邪気をとりのぞいたり気血の流れを整えることは難しいです。
実際、他院から重度のアトピー性皮膚炎で転院してきたワンちゃんも、漢方薬などの併用によって劇的に改善する症例も多いです。
漢方薬などのメリット :
【長期使用でも、大きな副作用が確認されず】
これらの治療の素晴らしい点は、長期的な使用でも大きな副作用が
確認されていないところです。
そして、根本的な生命力を改善すると考えられているので、痒みだけでなく、毛並みや食欲、体型や性格までもが明らかに改善する症例が多いです。目標としている症状以外の部分も改善していくのです。
標準医療だけでは、こういった改善の仕方はあまりありません。
これらの治療は、気血を補うこともできると考えられており、難病のアトピー性皮膚炎でも改善することが多いのだと考えられています。
しかし、商品の品質には大きな差が…
ただし、その品質の差は要注意です。
・重要成分の濃度や含有量
・有害物質の含有量(水銀などの重金属や農薬など)
上記2点は特に重要なポイントですが、これらの品質が、高レベルで医療レベルの品質であることは、市販のものではあまりありません。
自分自身も飼い犬も、重度の アトピー。
日々、実際に複数の商品を検証しています。
私自身が重度のアトピー性皮膚炎なのですが、漢方薬などがアトピー性皮膚炎に効果があるかどうかは、私自身が実際に改善するかどうか、効果を実感できるかなどで動物に治験する前に検証済みです。
(当然、この検証で、効果や品質に疑問のある商品は多数ありました。)
さらに、病院で飼っているコーギーも、重度のアトピー性皮膚炎なので、私のアトピーに効果があることを確認してからコーギーにも試してみると、やはり効果が高いことも確認しております。
キキ動物病院には、皮膚病 の治療に多くの選択肢があります
現在、キキ動物病院では、アトピー性皮膚炎の治療に多くの選択肢が用意できるようになりました。
アトピー性皮膚炎は、この治療法だけでどの子も治療できるという魔法のような治療法は存在していません。多くの子が漢方で改善しても、漢方で改善しない症例もあります。
そんなとき、選択肢が多いと、その中で体質や予算に応じた治療法が選択できます。
キキ動物病院で選択できるアトピー性皮膚炎の治療法は、どの治療法も素晴らしい効果がありますが、すべてを併用すると治療費がとんでもないことになります。一番状況にあった治療法をいくつか選んで、併用するのがいいのかなと思います。
自身の アトピー の辛さを、治療に役立てたい
今回は、犬のアトピー性皮膚炎などの皮膚病についてでした。
私自身が重度のアトピー性皮膚炎ということもあり、そのつらさは誰よりもよくわかっているつもりです。アトピー性皮膚炎などの難病に悩んでいたら、一度お電話でご相談ください。お力になれることもあるかもしれません。
私の経験が誰かのお役にたてれば、こんなうれしいことはありません。私と同じ辛さを経験する動物が減りますように。
キキ動物病院
072-276-3555
大阪府堺市中区深井北町117‐3