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うさぎ のうっ滞(歯ぎしり、毛球症、食欲不振など)【大阪堺のうさぎ病院】

うさぎ のうっ滞(歯ぎしり、毛球症、食欲不振など)【大阪堺のうさぎ病院】


Contents

うさぎ専門治療の病院による、うっ滞についての解説です

うさぎ の統合医療のキキ動物病院です。

うさぎ さんは日常生活のちょっとしたことで食欲が落ちたり、歯ぎしり をすることがあると思います。

うさぎ さんが歯ぎしり をしているときや、食欲不振のときは、消化管がうっ滞 を起こしていることがあります。

今回はうさぎさんの消化管のうっ滞 について解説します。


うさぎ さんは嘔吐が出来ない?!

うさぎ さんの胃壁は伸びにくく、胃の入り口の筋肉(噴門括約筋)が厚いため、うさぎさんは嘔吐が行えません。うさぎさんは嘔吐ができないために、うっ滞 や閉塞などを起こしやすいです。

うさぎ さんは毛繕いの際に多量の被毛を飲み込みますが、正常であれば飲み込んだ毛が胃で停滞することはありません。

ですが、なんらかの理由で胃の中の被毛が食べ物と絡んで毛球を作ります。
これが毛球症 と呼ばれる状態です。
毛球は胃炎や胃潰瘍を発生させやすくします。そのため、慢性の胃のうっ滞 では、胃潰瘍は頻繁に観察されます。

うさぎのうっ滞(歯ぎしり、毛球症、食欲不振など)【大阪堺のうさぎ病院】


うさぎ の毛球症 の原因

毛球の発生要因として


  1. 被毛の多量摂取
  2. 胃の蠕動障害
  3. 水分摂取量の低下

が考えられています。


①被毛の多量摂取

当然毛が長いうさぎさんや換毛期で毛がいっぱい抜けているうさぎさんに毛球症 が発生しやすいです。よくブラッシングしてあげることで毛球発生率が低下していきます。

毛が長いうさぎさんや換毛期のうさぎさんは、ブラッシングの頻度を気持ち多めにするように意識するだけでも効果があると思います。

他にもストレスによって過剰に毛繕いすることも原因としてあります。

退屈、狭いケージ、騒音、痛みなどはうさぎさんのストレス源になりやすいです。これらのストレス源を減らしてあげるように配慮することは重要です。


②胃の蠕動障害

蠕動というのは消化管の中の食べ物をお尻の方の出口に送り出す消化管運動のことです。食餌に含まれる食物繊維の量が少なければ、蠕動運動は少なくなってしまいます。

食物繊維が豊富に含まれるうさぎさんの食餌といえば牧草 ですが、ペレット やおやつは食物繊維の量が少なめです。ペレット やおやつなどを食べすぎると、お腹いっぱいになってしまって食物繊維が豊富な牧草を食べれなくなってしまいます。

また、ペレット やおやつは牧草 に比べて美味しいと感じるうさぎさんが多いので、牧草 を食べなくなるうさぎさんも多いです。ペレット やおやつは少なめにして、できるだけ牧草 でお腹いっぱいにしてあげましょう。

どうしても牧草 を食べてくれない場合は、主治医と相談してみてください。

また、ストレスも胃の蠕動運動を低下させます。ヒトと同じく、うさぎさんもストレスでお腹痛くなったり、食欲低下することが多いです。
ストレスは完全に0にすることは難しいですが、できるだけ配慮するようにしてあげるといいと思います。


③水分摂取量の低下

水分摂取量が低下すると、胃の中の水分量が少なくなり、毛球ができやすくなります。水分が足りない症状を脱水症状といいますが、ヒトや犬などの動物は脱水症状は皮膚に現れることも多いので、外見からわかることも多いです。

ですが、うさぎさんは脱水症状は皮膚の前に体内の消化管に先に現れるのです。うさぎさんはお水が足りていないと、胃や腸から水が失われてパリパリになってしまうとイメージしてみてください。そのため、蠕動運動が低下してしまうというわけです。

ちなみに、うさぎさんは水分が飛ぶのは消化管からですが、水分が補充されるのも消化管からなのです。
なので、うさぎさんはヒト以上に点滴で水分を補給することは効果が高いのです。

ヒトでも健康維持のために、点滴だけを定期的にしてもらう点滴クリニックがありますが、うさぎさんも健康維持のために点滴だけを定期的にしてもらうというのは、効果が高いです。

以上、うさぎ さんのうっ滞についてでした。
チモシー。うさぎのうっ滞(歯ぎしり、毛球症、食欲不振など)【大阪堺のうさぎ病院】


うさぎ のうっ滞:まとめ

うさぎ さんのうっ滞 を予防するには

1、ストレスを減らす
2、ブラッシング
3、ご飯に含まれる食物繊維量を増やす
4、摂取水分量に注意する

ということが重要です。

普段からこの4つを意識してみてください。少し意識するだけで、突発的におこるウサギさんのうっ滞 はグッと減ってくると思います。

うさぎ さんと長く健康に過ごせるお手伝いが少しでもできれば、うれしいです。

キキ動物病院
072‐276‐3555
大阪府堺市中区深井北町117‐3

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