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うさぎの去勢手術 費用は?去勢後の発情期行動や性格や食欲の変化は?うさぎの副腎疾患とは?【大阪府堺市のうさぎ最新専門治療キキ動物病院】

うさぎの去勢手術 費用は?去勢後の発情期行動や性格や食欲の変化は?うさぎの副腎疾患とは?【大阪府堺市のうさぎ最新専門治療キキ動物病院】

うさぎ専門治療病院による、去勢手術や発情期行動や性格や食欲の変化、術後経過についての解説記事です

こんにちは。大阪府堺市のうさぎ最新専門治療、キキ動物病院です。

うさぎさんは発情期になると暴れたりマウンティングをしたりして家族としては大変な想いをしますよね。特に雄のうさぎさんはおしっこをまきちらすスプレー行動をするのでとても困ってしまいます。

これらのうさぎさんの発情行動はほとんどが去勢手術で対応できます。逆に対応しないと寿命が短くなる可能性が言われています。

今回はうさぎさんの去勢手術の費用や流れ、メリットや死亡事故や術後の経過などについて解説していきます。

 

 

うさぎの去勢手術 費用

うさぎさんの去勢手術はだいたい2~5万円で実施されています。

病院によってはこの費用に術前の検査費用を入れているところもありますし、検査費用を別に請求する病院もあります。

検査費用を別に請求する場合、5000~15000円のところが多いようです。

検査内容も最小限の検査(血液検査も最小項目だけ)というところもあれば、しっかり検査(レントゲン検査やエコー検査なども)するところもあります。

当然、検査をしっかりすればするほど安全に手術ができます。

全国的には東京、横浜は少し高めであることが多いです。(人件費や地価、物価が高いから仕方ないのかもしれません)

術前の検査は2歳くらいまでで健康なうさぎさんであれば、検査しなくても安全に手術できることが多いので、費用が気になれば主治医に術前の検査を省く相談をしてみてもいいかもしれません。

ただし、検査をしなければ万が一の麻酔事故が起こった時には後悔するかもしれませんので、よく主治医と相談してみてください。

当然、高齢であったり、現在健康状態が良くない場合は検査をすることを強くお勧めします。

うさぎの発情行動

うさぎの去勢手術のメリットを考えるためには、うさぎの発情行動を知る必要があります。

うさぎは周年繁殖動物(一年中発情している)です。発情期は長く、4~17日間の発情期と1~2日間の発情休止期を繰り返します。

雌♀は生後4~12ヵ月、雄♂は生後7~8ヵ月で発情がはじまります。発情期のうさぎさんは落ち着きがなくなって怒りっぽくなります。攻撃性が強くなり、足を噛んできたりします。うさぎさんに咬まれると痛いですよね。

雌♀のうさぎさんでは外陰部が少し腫れたり、ロードシス(雄♂がのろうとすると尾を上げる許容姿勢)をします。

雄♂のうさぎさんは縄張りを主張するためのおしっこによるマーキング(におい付け)をしょっちゅうします(尿スプレー)。同様に排便も(いつも以上に)そこらへんでします。匂いも強いですし、掃除が大変ですよね。

家具や飼い主さんの足にのって腰を動かす行為(マウント)をとることもあります。マウントは雌♀のうさぎさんもよくします。

下あごをいろんなものに擦り付けるマーキング行動(チンマーク)も雄雌問わずしますが、雄♂の方がよくします。

うさぎの発情期 食欲低下

うさぎさんは発情期になると少し食欲が落ちることも多いです。

うさぎさんの発情期では不正咬合やうっ滞で食欲が落ちているのかどうかの判断が難しくなることもあります。

予防的に動物病院で点滴をうってもらったり奥歯のチェックをしてもらうことは安心できる一つの方法です。

うさぎの去勢手術の必要性

うさぎさんは去勢手術によって発情行動の問題が多くの場合解消されます。

このメリットは大きいですが、発情行動があまり気にならない場合は去勢手術をするメリットは少ないです。この場合はうさぎさんに去勢手術をする必要性はあまりないです。

発情行動の強さはうさぎさんによってまちまちなので、ケースバイケースです。あなたのうさぎさんはどうでしょうか。

うさぎの去勢手術後の寿命

うさぎさんの去勢手術をすると寿命が延びるという話もあります。犬猫ではそういったデータは一部であるようです。

ただし、大規模な調査は行われていないので、去勢手術で寿命が延びることを期待しすぎない方がいいと思います。

うさぎさんは去勢手術で健康寿命が延びるかも、というくらいの認識でちょうどいいと個人的には思います。

うさぎの去勢手術の時期

うさぎさんのマーキング行動や攻撃性が強くなってきた時が去勢手術のタイミングです。

先ほども書きましたが、この発情行動の強さはうさぎさんによってまちまちなので、そんなに気にならなければうさぎさんの去勢手術を見送ってもいいと個人的には思っています。

注意が必要なのは、あまり早すぎる時期での去勢手術は副腎疾患や副腎腫瘍の発生率があがる可能性があるので、避けた方がいいです。

うさぎの去勢手術の流れ

① 主治医に去勢手術をした方がいいか相談する
(電話でも相談に乗ってくれることが多い)

電話をしている女性イラスト

② 安全に麻酔できるかどうかを検査で確認する
(これは必須ではないが、費用が許せば実施した方が良い)

獣医師イラスト

③ 手術当日に動物病院につれていく
(動物病院によっては②と③の流れが逆のこともある)

動物病院イラスト

④ お昼に去勢手術

⑤ 午後の診察にお迎え

これは一般的な動物病院での去勢手術の流れです。動物病院によっては多少違うところもあるかもしれません。

①に関しては、初めての動物病院でも電話で去勢手術を相談してみてください。
ほとんどの場合、嫌がらずに相談にのってくれます。

多くの場合は電話のあとに実際に動物病院にうさぎさんを連れて行って対面で相談するという流れになります。

③の手術当日ですが、絶食は必要ありません。犬猫では手術前はできるだけご飯は食べないようにしないと、麻酔中に胃の中に食べ物があると吐きもどしてしまう可能性もあり危険です。ですが、うさぎさんは基本的には吐けない動物です。(吐けないことで急性胃拡張などの問題も生じてしまうのですが。。。)

絶食による体力低下のデメリットが深刻なので、うさぎさんは基本的には絶食は必要ないと覚えておいてください。
(例外的に急性胃拡張や毛球症や腸閉塞のときの胃腸切開手術のときは絶食が必要になります)

④の去勢手術に関してですが、親切な動物病院なら術後に無事に終わったと連絡をくれるかもしれません。
(ただし、現場は忙しいので成功するのが当たり前と思っている手術で連絡をくれる動物病院は多くはありません)

飼い主さんとしては無事に手術が終わったかどうか心配だと思うので、事前に手術が終わったら連絡をしてもらえないか、先生にお願いしてみると多くの先生はこころよく引き受けてくれると思います。

うさぎの去勢手術の死亡事故

現代の人類の英知では一般的に手術で100%安全とは残念ながらまだ言えないですが、少なくともキキ動物病院では去勢手術で死亡事故を経験したことがないです。

健康なうさぎさんの去勢手術では死亡事故が起こることはまれだと思います。

ただ、繰り返しになりますが、まだまだうさぎさんの体のことはわかっていないことも多いので、残念ながら死亡事故が絶対おこらないということはどんな名医であっても保証できないのが現状です。

うさぎの去勢手術後の経過や性格の変化

うさぎさんの去勢手術後の経過は通常はとても良いです。

手術後、動物病院に迎えに行って、家に帰ってすぐに牧草やペレットをもりもりと食べることも多いです。まるでストレスを発散するようです。

怖がりなうさぎさんは1~2日ほど食欲が落ちることもありますが、ほとんどの場合問題ありません。

まれにストレスからうっ滞を引き起こすことがあり、その場合は治療が必要になります。この場合でも1週間ほどで元気になることがほとんどです。スプレー行動や攻撃性も術後次の日には落ち着くことが多いです。
(去勢手術するまえまでにスプレー行動を1年以上続けていた場合はクセになっていて改善しにくい場合もときどきあります)

うさぎの副腎疾患や副腎腫瘍

うさぎさんの去勢手術では時期が早すぎると副腎疾患の発生率があがることを書きました。

たとえ去勢手術していて発情行動がみられなくても高齢になるとスプレー行動や攻撃性、マウンティングなどの発情行動が出てくる場合があります。

この場合は副腎疾患や副腎腫瘍の可能性があります。

同様の病態はフェレットでは非常によくみられますが、実はうさぎさんでも副腎疾患はおこる可能性があることがわかってきました。

このことは、うさぎさんを専門的に診ている獣医師も知らないことも多いので、注意が必要です。

現時点ではまだ大規模なデータはありませんが、フェレットと同様だと想定するなら早すぎる不妊手術は副腎疾患や副腎腫瘍の発生率を大きくあげてしまう可能性があります。

そういった意味でも、発情行動に困ってから去勢手術を考えるということでも遅くはないのではないかと思います。
(発情行動がでてからの去勢手術であればタイミングとして早すぎて副腎疾患のリスクがあがることはないからです)

うさぎの発情行動と去勢手術 まとめ

獣医師とうさぎイラスト

うさぎさんの発情行動の中ではスプレー行動と攻撃性が問題となりやすいですが、これらは去勢手術をすることによって対応できます。

リュープリンなどの薬剤で対応する方法もありますが、効果が安定しないですし、一生使用していくには副作用と費用が心配です。

去勢手術以外、安全で効果の高い方法は見つかっていないのが現状です。

あまりに発情行動に困っていたらうさぎさんの寿命が短くなる可能性もあります。一度かかり付けの先生に去勢手術を相談してみてください。

今回の記事が全国のうさぎさんと飼い主さんのお役に立てるとうれしいです。

大阪府堺市のうさぎ専門治療
キキ動物病院
072-276-3555
大阪府堺市中区深井北町117-3

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